リスキリングと似たような言葉に「リカレント(リカレント教育)」があります。
どちらも大人が新しいことを学ぶ場面で使われる言葉ですが、それぞれどんな意味なのか、どんな違いがあるのか、知らない方もいらっしゃると思います。
この記事では、リスキリングとリカレントの違い、メリット・デメリットを解説します。

リスキリングとリカレントの違いを知って、これから自分がどうしていきたいかを考えで行きましょう!
リスキリングとリカレントの違い
リスキリングとは
リスキリング(reskilling)とは、組織が従業員に対して、業務に必要な新しいスキルや能力を習得させることを指します。
技術の進歩や業界の変化に対応するために、自組織の従業員が新しい役割や職務を遂行できるようにしたり、組織の競争力を維持したり、さらに発展させたりすることが目的です。
新たなスキルや能力は特定の分野に限定されませんが、デジタル関連のスキルや知識を指すことが多く、ますます加速するデジタル化に対応するため、新たに必要になるデジタル関連のスキルや知識を習得し、今後の業務に役立てることを指す場合が多いです。
リスキリングについてもっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。

リカレントとは
一方で、リカレント(recurrent)は、今の職を一度離れて、新しい分野や職種に進出するために、キャリアを再構築するために、必要なスキルや知識を獲得することを指します。
例えば、今の仕事を辞めて、新たな学問を修めるために大学に入り直し、新たな職業に就いたり、新たな道に進んだりすることが挙げられます。
リカレントの目的は、日々変化する労働市場において自己のキャリアを持続的に発展させることです。
リスキリングとリカレントのメリットとデメリット
リスキリングとリカレント、それぞれのアプローチには次のようなメリットとデメリットがあります。
リスキリングのメリット
- 組織の従業員のスキルセットを最新の要件に合わせることができます。
- 組織内での知識や経験を活用できるため、生産性や効率性の向上が見込めます。
- 従業員のモチベーションとエンゲージメントを高めることができます。
リスキリングのデメリット
- 新しいスキルの習得に時間と労力がかかる場合があります。
- すべての従業員が、リスキリングに前向きとは限りません。
- 組織にとっては、リスキリングのコストやリソースの配分がネックになることもあります。
リカレントのメリット
- 個人が新しいキャリアパスに進むことができます。
- 労働市場の需要に合わせて、新しい分野や職種での成長や機会を追求できます。
- 個人の能力と情熱に基づいた新たなキャリアの選択肢が広がります。
リカレントのデメリット
- 新しい職業に関連するスキルや知識を習得するには時間と努力が必要です。
- 教育を受けるコストがかかります。
- 新しい職業での成功が保証されているわけではないため、リスクが伴うこともあります。
このように、リスキリングとリカレントにはそれぞれにメリットとデメリットがあります。
組織や個人が今後必要な教育・学習を見定め、必要に応じて実施していくことが必要です。
どちらもデメリットがあることは事実ですが、変化する労働市場に対応して、成長と競争力を維持、または発展さることためには、教育を行っていく、または受けていく必要があります。
リスキリングとリカレントの具体例
リスキリングとリカレントの具体例を以下に示します。
リスキリングの具体例
- デジタルスキルの習得:従業員にデジタルマーケティングやデータ分析などの新しいデジタルスキルを教えることで、組織がデジタル化に対応できるようになります。
- ソフトウェアトレーニング:既存の従業員にプログラミングやソフトウェア開発のスキルを教えることで、組織内でのIT業務やアプリ開発を担当できるようになります。
- マネジメントトレーニング:従業員にリーダーシップやプロジェクト管理のスキルを磨くトレーニングを提供することで、組織内での管理職への昇進やリーダーシップを持った業務の遂行が可能になります。
リカレントの具体例
- キャリアチェンジ:従業員が異なる業界や職業に転向し、新たなキャリアを築くことです。
例えば、元エンジニアが教育業界で教師に転身するなどがあります。 - 転職と再教育:従業員が異なる職種や業界に移るために、関連するスキルや資格の取得を通じて自己を再教育することです。例えば、元営業職が看護師になるために看護学校に入学し、看護資格を取得するというケースがあります。
- 自己起業:従業員が独立し、自己のビジネスを立ち上げることです。これには新しい業界や分野に挑戦し、起業家としてのスキルや知識を獲得する必要があります。
まとめ
リスキリングとリカレントの違い、それぞれのメリット・デメリットを解説してきました。
ここでご紹介した具体例はあくまで一部であり、リスキリングとリカレントのアプローチは組織や個人によって、取り組むべき内容は異なります。
組織や個人が現状や今後のビジョンに応じて、適切な方法を選択することが重要です。

